組合員・職員学習会 人と人の「間 あいだ 」をつくる
3月17日(日)会津若松市文化センターを会場にして「組合員・職員学習会」が開催され、120人が参加しました。
講師は、東京大学大学院教育学研究科の牧野篤先生。『「はざま」を埋める』をテーマに、「小さなことから始める地域おこし、まちづくり」について具体的な事例をたくさん紹介していただきました。
前半は、「社会の見方を変えよう」という内容でした。これまでの日本の人口の変動と今後の推移予測をグラフなどの賓料をもとに、少子高齢人口減少社会という「悲観論」から「希望綸」(人生100年社会)へと意識を変えようというものでした。この「悲観論」と「希望論」のはざまを埋めるために、「健康長寿社会」という課題、そして「高齢者への対応から子どもたちを主役に持続可能な社会をつくる」視点をという提起がありました。
また「自立と孤立」「先端と落後」のはざまがどのようにしてできるのか、どう埋めていけばいいのか、ユニークな切り口で「希望」につながる話をされました。
後半は、「小さな〈社会〉つくり」の様々な実践事例を写真や表で示し、研究室の大学生と共に地域コミュニティや文化の生成に取り組んでいる様子が紹介されました。特に強調されたのは、人が人として尊重される「相互承認関係」をどう築いていくかでした。そのためには対話的関係を学び、信頼できる〈小さな社会〉をあちこちにつくることが大切である、とのことでした。
まもなく還暦を迎えるという牧野先生のソフトな語り口は、参加者の共感と笑いを誘い、会津医療生協がめざす地城社会づくりの視点として、たいへん参考になる講演会でした。
具体的な事例
A 悲観綸と希望論のはざま
いい社会なのに活かせない
B 自立と孤立のはざま
何が問題なのか
C 先端と落級のはざま
格差をどうするか
D 小さな〈社会〉をたくさんつくる
E はざまを「間 あいだ」に
相互承認と対話的学び
F「間 あいだ」をつくりつづける
「恩送り」という考えと行勤
G 面倒くさいとやりたいのはざま
面倒くさいを超える
H「はざま」を「間 あいだ」に
「はざま」を埋める